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「カラダとココロにやさしい料理」をテーマに豆乳・ヨーグルト・五穀米などカラダにやさしい食材を使った和・洋・中・パン作りを教えています。
幼い頃から母や祖母から教わった日本の伝統の味と様々なレシピとの出会いから学んだ経験で心も温まるお料理作りのコツを日々紹介しています。
普通に手に入る食材で無理なく体にやさしくプラス美味しいお料理を皆さんのテーブルに提供するお手伝いが出来たらと思っています。
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先日、恵比寿のウエスティンホテルの龍天門のシェフ、陳啓明先生のお食事会に行ってきました。
陳先生が教室でも何回かお世話になっている点心師の茂出木先生をはじめ、ご懇意の方を集め主催した内々のパーティーでした。最初に出てきたのが石岐五福門とよばれる、5つの釜焼きのバーベキュー(肉料理)です。菜譜(お品書き)によると広東省中山県スタイルだそうです。
上の写真がそのうちの一品目ですがぶどう豆とチャーシューです。こんがり焼き上げたチャーシューと甘いぶどう豆をあわせたものです。お肉とフルーツの組み合わせは中華にもあるんですね。
続いて皮をカリカリに仕上げた塩味の豚肉、
続いてもフルーツの組み合わせの合鴨とプラムソースです。
そしてハトのローストです。ハトと聞いて驚かれる方もいるでしょうがイタリア料理やフランス料理でもハトをいただく事はよくあります。
ハトはちょっと血の匂いというか泥くささがある事が多々あるのですが、このローストはくさみが全くありませんでした。
婆参吉浜鮑こと豪州産の肉厚乾燥石なまこと吉浜の乾燥アワビの煮込みです。こだわりの食材というだけあって素晴らしいお味でした!
この日のお酒は紹興酒のかめ酒でした。かめ酒のよいところは何もブレンドされていない純粋さです。(市販されている瓶ものは実はブレンドされているのです。)ちょっぴり若かったのですがしっかりと深みのある美味しい紹興酒でした。
そして私の大好きな先生の野菜炒めです。野菜炒めというと大した事のないもの・・・と考える方もいるかもしれませんが私はそうは思いません。中華のシェフの一番の腕のよさは野菜炒めで分かるというのが私の持論です。
シャキっとしつつもしっかり火が通されて生で食べるよりも凝縮した野菜の美味しさが味わえるのが陳先生の野菜炒めです。菜譜によると千葉の頑固親爺が作る減農薬・有機農法の中国野菜だそうです。
そして今回の目玉とも言うべき猪油木桶飯、先生曰く禁断のラード飯です。ラードたっぷりのご飯なのですがこれが甘味があってバターのような美味しさでお腹いっぱいでも食べてしまうのです。
このご飯と一緒に沖縄産皮付き豚バラ肉の自家製干し肉と
ミナミコノシロの香港くさや、言ってみれば中国のくさやですね、
この二つを混ぜていただくのですが、これがなんとも美味しいのです。くさやとジャーキーのようなお肉、ラードご飯すべてがクセがあるのになぜか3つとも見事にマッチして、何杯でもいただいてしまう不思議な美味しさを作り出しています。
お食事会の最後に先生とご一緒にパチリ。先生が本当に作りたいものをこだわりの食材を使って作られた今回のお食事会では他では食べられないものをいただく事が出来ました。
日本人が時には驚いてしまうような本場の味を大胆に洗練されたテクニックといっしょに味わえるところが陳先生の醍醐味だと私は思います。皆さんも機会があったらぜひ龍天門に行かれる事をおすすめします。